Nowhere Man's Side

何者でもない人達へ

勇者と魔王の「持ちつ持たれつ」なカンケイ

 お久しぶりです、cid5761です。最近少し寒くなってきたので、おでんばかり食べています。白滝は外せません。今、白滝だけが僕の生き甲斐です。僕の体は白滝だけでできていると言ってもいいと思えるくらいです......そろそろ話が切れそうなので、少し面白い話をします。
 
 
 RPGというゲームのジャンルがあることはご存知ですか?どんなゲームなのかというと、勇者が魔王を倒しに行くというものです。なぜ魔王を倒すのかというと、お姫様が攫われたからで、そのお姫様は何かと世界を救う力あるいは壊す力を持っています。それに目を付けた魔王はお姫様を攫いに行く のです。魔王の目的はもちろん世界征服

 

です。お姫様の力を使って世界を混沌に陥れようとします。なぜそうしたいのか。それはこの世界に絶望した経験があるからです。ある意味、魔王はかわいそうな奴なのです。
 
 
 お姫様もかわいそうです。望んで手に入れた能力ではないからです。さらには美貌を持ち合わせていて、攫われるために生まれてきたようなものです。勇者は一番かわいそうです。たまたまお姫様にあって、たまたま魔王に連れ去られて行く場面に遭遇して、仕方なく魔王をやっつけに行くのですから。
 
 
 まぁRPGというゲームは大抵がそんなで、とにかく、かわそうな人たちが集まった物語だということです。ではRPGを現実世界と照らし合わせみるとどうなるでしょうか。勇者はあなたです。お姫様は初恋の人が一番近いと思います。
 
 
 それでは魔王は......どうでしょう。きっとここは人それぞれ違うと思います。マスコミが魔王であれば、先生が魔王であり、大衆の人たちは魔王であり、環境問題が魔王だというひとも中にはいます。というように魔王とは、その人個人の問題だということです。
 
 
 ではここまでが前提としての知識です。RPGをやったことのある人ならきっとわかってくれていると思います。ではこの考えを元にしてRPGの大まかな流れを見てみます。まず勇者は平和にのんびりと暮らしています。そこである女性とどこかへでかけようとします。
 
 
 そんな楽しい一時に問題は起こります。魔王の襲来です。魔王はあっという間に勇者からお姫様を攫って行きます。立ち向かおうとするも為す術なくやられる主人公は、倒れ意識を失います。そして目覚めた勇者は、責任感を感じてお姫様を救いに行くことを誓います。
 
 
 そんな中で多くの仲間たちと出会います。仲間は勇者の手助けをしてくれます。そうして魔王のいる元へ向かうのですが、ここで大きな壁が立ちはだかります。いわゆるボスのお出ましです。ボスはまたしても勇者の行く手を阻み、勇者の積み重ねてきた経験を粉々にします。勇者は力の圧倒さにまたも屈してしまい、その時の挫折感は絶望の状態になります。
 
 
 そこにある人物が現れます。賢者であり、この世界を裏から統べる者です。その賢者は勇者にとっておきの技を伝授します。その技を苦労して身につけ勇者は一気に力を身につけます。その力を得た勇者は見事に壁を壊し、魔王との最終バトルへと持ちこまれます。
 
 
 最後は勇者と魔王の一騎打ちです。どちらも圧倒的な力を見せ合い、白熱したバトルを見せます。彼らの思いは一つに絞られています。問題を解決しようとしているのです。しかし、勇者にはお姫様との深い思いがありました。魔王には自分が正しいという思いがありました。そうしてとうとう決着はつきます。倒れたのは魔王であり、勇者は見事にお姫様を救い出して、世界を平和へと導きます。
 
 
 なぜ魔王は敗れ、勇者は勝ったのでしょうか。次回はその理由を話したいと思います。