Nowhere Man's Side

何者でもない人達へ

天才たちの人生は、まるで「四大悲劇」のような物語で綴られているのです

f:id:cid5761:20141018005651j:plain

 

ぼくは天才について研究しています。天才について知るために、一番かんたンな方法は天才自身の人生について研究してみることです。そうすることで、彼らの方程 式が見えて きます。そうしてぼくは天才について研究してきたのですが、その研究をお伝えする前に、聞いてもらわないといけないことがあります。

 

 

天 才の人生とは、あまりにも困難に満ちていて、明日死ぬかもしれないという状況に陥る必要があるからです。好奇心の強い人たちなら、試してみたくなるでしょ うから、ここで一度コトワっておきたいのです。この話を聞いたなら、あなたはもう日常には戻れないかもしれませン。それでも天才になってみたい、いや、なる必要があるというのなら、このままどうぞお進みください。天才のセカイへと歓迎します。

 

 

ま ずひとりの若者がいます。彼は不況の中、有名な大学に進学して、一流の企業へと就職することができました。その会社は彼にとっては子供のころから、夢にま でみたところです。ハジメは楽しくてしょうがありませんでした。しかし、それもつかの間のこと。不況の波はあまりにも強く、気づけばほとんど働くというこ とをしていない状況になっていました。

 

 

ハジメの内は我慢していました。 なんといっても、夢にまでみた会社です。そう簡単にはグチを言えません。何か必要なことなんだと、我慢していました。そうして、三ヶ月の時がたちます。さ すがにだんだんとフラストレーションが溜まっていきます。もし、あなたが真っ暗な独房に入れられたとします。そんな状況で平然としていられるワケもなく、 いつかは発狂してしまうはずです。

 

 

そうした経緯もあって、とうとう彼は 口にだしてしまいます「わたしは仕事をするためにきた。会社に務めるためじゃない」。その結果はもちろん、「クビ」でした。彼の希望に満ちた未来は、一瞬にして絶望に変わりました。先には何もみえません。ただ絶望に打ちひしがれる日々が続きました。

 

 

ですが、そんな時にこそみえてくるモノゴトがあります。それは「ぼくたちが本当にしたいこと」です。ふだんぼくたちが生活している空間には、あまりにも多く のモノゴトがあります。テレビにゲーム、料理やインターネット。あらゆる娯楽作品がぼくたちの生活空間を覆っています。

 

 

しかし、絶望のどん底まで落ちた 時、それらのモノゴトはあまりにも意味がなくて、見たり読んだりしている内に、さらなる罪悪感へと向かいます。その罪悪感がやがて、「シナクチャイケナイコト」をしようと思わせます。

 

 

「シナクチャ!」そう思いたった彼は、旅にでようと考えます。不安と焦りをかき消すかのように、一心不乱に旅の準備を進め、とうとうセカイへと冒険に出かけます。天才という性分は、「したいことをトニカクする」という「好奇心」があります。彼はなにかを求めて旅をし続けます。

 

 

彼 はセカイに出て多くのことをしました。とにかく「シタイ!」と思ったことには、首を突っ込むようにしました。だって彼にはもう後がないのですから。そうし ていく内に、だんだん直感が冴えわたっていきます。そんな時、ある事件が起こります。彼は異国の病気にかかってしまいました。

 

 

病院の床について彼は考えました。「夢にまでみた会社を辞めて、セカイを旅して。好き勝手やって。いまこうして異国の病気にかかって、生死をわけるような状 況にいる。わたしの人生はこれでよかったのだろうか」彼は考えつづけました。動けない以上、考えるより他になにも無かったのです。

 

 

とうとう本当に死ぬんじゃないかという苦痛を味わうようになりハジメました。それでも彼は考えていました「何のために生まれてきたんだろう。私が生きたのに は理由があったのだろうか」。そして一瞬「死ぬ」と絶望したとき、あらゆる光景が蘇ってきます。その光景は自分がいままでに経験した出来事で、スライド ショーのように頭の中を巡っていきます。

 

 

そこである言葉が蘇ります。 「〇〇をしたい。ただそれだけでいい。〇〇をしないといけないんだ」そうして彼はなんとか一命を取り留めることができました。彼はどうしたらいいかもわか らずに、ただカミサマに感謝しました。そうしてただ〇〇のために、生きようと誓いを立てました。彼は神に選ばれしものだと感じて、使命を全うすることを 誓ったのです。

 

 

これが天才のストーリーです。どうでしょうか?ここまで して天才にあなたはなりたいでしょうか?天才になるためには、一度絶望に似た状況を経験する必要があります。そこまでしないと、「ホントウニシタイコト」 は見えてこないのです。天才の人生で一番重要なエピソードは、死を確信したときに、いろんな光景が蘇るという現象。日本では走馬灯とも言います。

 

 

走馬灯にはあるテーマが隠されています。それはあなたを必要としてくれるモノゴトたちが蘇ってくるのです。それはあなたにとって、愛であり、使命でもありま す。死にそうにまでなって、考えていられること。これはあなたの才能であり、使命だと言い切ってしまってもいいのではないでしょうか?

 

 

ぼ くはここまでの天才の物語を見てきて、天才を再定義することにしました。ぼくにとって天才の定義は「天才とは愛すべき使命を見つけた人である」ということ です。自分にしかできないこと、それを見つけた人は天才であるということです。そしてその才能をよりよい社会のために、行動する人たちでもあります。天才 を生み出すのは、ただひたすらに「愛」であり、その使命感が彼らをあそこまで突き動かすのです。

 

 

い まや天才の代名詞とも言えるスティーブ・ジョブズはこんなことを言っています。「貪欲であれ、謙虚であれ」この言葉を天才になるために言葉に置き換えると こうなります。「貪欲であれ」これは「ただひたすらにしたいと思ったことをし続けろ」という意味です。

 

 

「謙虚であれ」謙虚とは自分を抑えて、下に回るとい うことではありません。鏡の国のアリスで有名なルイス・キャロルは謙虚という言葉をこう定義しています。「謙虚とは他人のことを忘れて、思うがままに行動 することである」

 

 

天才になるためには「他人のことなんかなりふりかまわ ず、生きたいように生きよう」と思い続けることが必要なのです。この言葉からもう一つ見えてくるものがあります。天才たちは「自分でモノゴトを、自分が思 うように再定義している」ということです。

 

 

ジョブズ「点と点をつなげるんだ」と言っています。はたから見たら、都合よく点と点を繋げただけのように思い ます。しかし、認識なんてものは一人ひとり違うものです。だからこそ、社会の常識にとらわれず、自分が感じたことを素直に感じることは大事なのです。

 

 

最 後まで読んでくれたあなたに、1つヒントをさし上げましょう。天才になるもっともわかりやすくて、かんたんな方法です。それは「自分の人生を、物語の主人 公として生きよう」ということです。あなたの人生はあなただけのモノです。どう解釈しようが、何も悪いことなんかありません。それがあなたにとっては最高 の物語になります。ぜひあなただけの人生を創りだしてみてください。

 

 

あなたは「あなた」であり、このセカイの主人公です。そのセカイに生まれてきた理由を見つけてください。そうすることで、セカイはより良いモノになっていく。ぼくの使命は天才を生み出すこと。そうすることで、セカイがより良いモノとなることを「ぼくは確信しています」