Nowhere Man's Side

何者でもない人達へ

偉大な錬金術士「ヘルメス」は天才を生み出そうとした

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ヘルメス・トリスメギストスは、神秘思想錬金術の文脈に登場する神人であり、伝説的な錬金術師である。ギリシア神話ヘルメス神と、エジプト神話のトート神がヘレニズム時代に融合し、さらにそれらの威光を継ぐ人物としての錬金術ヘルメスが同一視されてヘルメス・トリスメギストスと称されるようになった。それら3つのヘルメスを合わせた者という意味で「3倍偉大なヘルメス」「三重に偉大なヘルメス」と訳される。

                          ”Wikipediaより抜粋”

 

古 の時代、卑金属を貴金属に変えようと試みた人物がいました。その人物の名は、ヘルメス。彼はその術を、賢者の石と言いました。その石は人を不老不死にする 力、あらゆる知識を与える力を兼ね備えていました。そんな偉大な石を生み出した人物ですが、彼はそんな石を生み出して、何を得たかったのでしょうか?

 

人 間であるかぎり、何かをするためにはそれだけの理由があります。何の見返りもなく、人間は行動をしないのですから。ヘルメスが賢者の石を生み出した理由 は、天才を生み出すためです。卑金属という金属として価値の低いものを、貴金属という価値の高いものへと変えるという発想は、まさに凡人を天才へと変える 意思の現れではないでしょうか?

 

古 の時代、誰もが神さまを尊重していました。そんな神さまになれば、みんなが自分の言うことを聞いてくれるのですから、神さまになりたいと思うことは当然で はないでしょうか?それはヘルメスにとっても同じでした。そこで、とうとうその方法を実現しようと賢者の石を生み出したのです。

 

ヘルメスカイバリオンという本を記しました。その本はヘルメス哲学と言われ、一見すると、錬金術の本に見えるのですが、天才という視点で見ることもできます。カイバリオンは7つの章で構成されています。それぞれ天才の視点から検証してみることにしましょう。

 

>すべては心。宇宙とは精神である。

天 才はすべてを愛しています。なぜなら、使命を果たすものとして、愛は必要不可欠なものだからです。愛なき人生に使命は果たせません。今まで、一度たりとも 人と話さず、外へも出れない人が、何かしようと思うでしょうか?きっとその人物は、形としては人間ですが、心のない人間です。愛を知らないうちは、天才に はなれないのです。

 

>上の如く、下も然り。下の如く、上も然り。

天 国は豊かで苦しみもない世界に見えますが、裏を返せば、地獄と何らかわりありません。自分にとっては天国であったとしても、相手にとっては、地獄であるこ ともあります。天才の人生は栄光と絶望の道のりしかありません。だからこそ、その道のりの仮定を知って、すべてを上のごとく考える必要があります。

 

>静止しているものはない。

100000 年も前に生きていた原始人は一日に20キロメートルという距離を歩いていました。人間は本来運動するように出来ているのです。人間は常に動きながら、思考 していました。考えるよりも、先に行動しろということです。止まっていたら、捕食者に食べられてしまいます。天才は人間として、最も適した行動を知ってい るのです。

 

>すべては二元的である。

す べてのものには表と裏があります。天才の性格や人生は、その働きが顕著にあらわれています。ある分野では超一流でも、日常生活では赤子のような対応をした りします。絶望にまみれた人生の後には、華やかな栄光の道のりを歩みます。すべてのものは二元的である。ただ一つの道を歩むことは、愚かであり、矛盾して いるのです。

 

>すべては流れる外に内に。すべてはその潮流を持つ。

天 才の多くはルーチンワークをしています。毎日、瞑想をしたり、コーヒーをのんだりします。そうすることで、毎日を同じように過ごせるよう、リズムを作りだ しているのです。ルーチンワークは人の心を落ち着かせます。落ち着いたこころは、あらゆるものを見渡せるようになります。そうした心持ちが独創的な発想に 紐付いているのです。

 

>すべての原因には結果が、すべての結果には原因がある。

ど んな法則にも原因があります。天才たちは多くの法則を見つけてきました。ヘルメスもその一人であり、アインシュタインジョブズも法則を見つけてきまし た。天才たちは法則者でもあるわけです。彼らはどんな現象にも原因があることを知っていました。どんなに馬鹿にされようとも、原因があることを信じて、行 動してきたのです。もし、今していることに迷いがあるのなら、心配することはありません。その時は、ヘルメスの法則を思い出せばいいのです。

 

>性別はすべてのものにある。

性 別がなぜあるのか。それは異性という存在は行動を促すためのエネルギー、無償のエネルギーであるからです。もし、異性という存在がなかったら、生物は行動 を果たす術を知らなかったでしょう。愛の本質は異性の存在です。愛するものに、愛を返すという法則を生物は生まれながらにして、兼ね備えているのです。

 

 

錬 金術は神秘主義の想像であり、真実ではないという人たちがいます。ですが、彼らが残したかったものは、やはり神秘的というよりは、法則を残したかったので す。卑金属を貴金属へと変えるなんてとても夢のある話ではないでしょうか?デザインは愛らしくなくてはありません。小難しい話なんて誰も聞いてはくれませ ん。その法則も知っていた彼らは、錬金術という名前を使って、天才になるための法則を秘かに広めていたのではないでしょうか?