Nowhere Man's Side

何者でもない人達へ

これからの学者に求められることは解像度の高い生活感。

学者の面白さって独特で緻密な視点にあると思うんですよね。

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研究に没頭していたい

「学者さん」て呼ばれる人たちがいます。一応、ぼくも天才について研究しているので、「ぼくは学者です」と名乗っています。そんなわけで学者のぼくが、どうしてこのような文章を執筆したのか。それは学者の未来ってどうなの?と真剣に思ったからです。ぼくは高校を卒業してから、天才についてひたすら研究してきました。最近では、社会学言語学視点から意識の研究をして、天才の天才たる所以「センス(空間)」について研究しています。「本を執筆してほしい」という依頼も来ているので、文庫化に向けて執筆に明け暮れているのですが、「本を執筆するだけでは暮らせいないよ」ということを、いろんな作家さんと出会ってひしひしと感じています。しかし、自分としてはできれば研究だけして暮らして生きたという願いがあります。そこで、「どのようにすれば研究だけして暮らしていくことができるのか」について検証をしていこうと思い、自分の考えをまとめてみることにしました。

 

解像度の高い生活感を捉える

その上で、まず必要なのは「解像度の高い生活感を捉える」ことです。なぜなら今の社会はだんだんと安定よりも、変わっていて面白い人たちを求めているからです。その際たる例がブロガーやユーチューバーさん、ベンチャー企業などに見られるクリエイターです。彼らは日常ではできない体験を、自ら体験し、発表することで、気軽に新しい体験を共有しています。数百万以上の収入を得ている人も増えてきました。やはり今の社会に欠かせないのは「共有」というキーワード。そんな新しい体験の「共有」において、学者さんほどディープに日常を捉えている人はいないのではないでしょうか。しかし、今周りを見渡してみても、学者さんは思っているよりも表舞台に登場していません。ぼくは研究上、話の面白い人たちをよく見かけます。それはもう、ディープすぎて、日常はこんなにも謎で満ち溢れていたのかと、日々驚いています。ただそういう人は自分の殻に閉じこもらなければ研究に没頭できないような人なのです。ただ社会に日の目を浴びなければ、何の利益にもならないことも事実。そこで、学者さんの「解像度の高い生活感」を共有する方法として、いくつかピックアップしてみたいと思います。

 

やっぱりノマドワーク

ノマドワークって憧れますよね。時間に縛られることもないし、上司に怒られることもない。自宅や素敵なカフェでコーヒーを飲みながら、パソコンなどのデジタル製品を駆使して、スローワーク。ここ数年で、そのあまりに魅力的なイメージで話題になっています。フランス人の歴史学ジャック・アタリという人がノマド論を展開していて、未来は

の三層に分かれると発言しています。ハイパーノマドは新しい価値を生み出すクリエイターであり、グローバル社会で適応できる語学やデジタルリテラシーを持つ人たちを指しています。職業としては、エリートビジネスマンや学者、芸術家、芸能人、スポーツマンといった能力の高い人々。注目すべきは、学者が含まれているということ。学者はその存在意義がクリエイターであることは疑う余地もありません。しかし、問題なのは研究に没頭するあまり、デジタルリテラシーが皆無であることです。学者という職業につきまとうのは、古臭いイメージであり、難解なイメージです。そのために学者は現代の社会に適応しておらず、台頭できないわけです。それなら、このマイナスイメージをまず、装い新しくする必要があるのではないでしょうか。つまり、デジタルリテラシーを持つことが、現代の学者さんには必要不可欠な能力なのです。デジタルリテラシー能力を育てるためには、その世界に入り込む必要があります。TwitterFacebook、ブログ、電子書籍、サロン、YouTube、などなど。

 

1.動画サービスについて

YouTubeニコニコ動画は日本で大人気の動画サービスです。しかし、学者さんというのは総じて照れ屋さんであり、人前に出ることが得意ではありません。人気ユーチューバーさんのように、一人で動画の前で話すことは適さないでしょう。動画サービスの方法をとるなら、対談形式でしょうか。ラジオ形式もいいと思います。AR三兄弟と自称する川田十夢さんの「THE HANGOUT」はラジオ形式で、学者さんが手本とすべき人ではないかと思います。ラジオ収録の現場をそのまま動画で配信するのは、新しい試みですし、クリエイト感が伝わってきます。

 

2.SNSについて

TwitterFacebookはやはり、使いこなさないといけません。SNSサービスは今や、重要な情報源であり、クリエイターの日常を伝えることのできる、手軽で最も人気のあるサービスです。新政府総理大臣にして、建築家、作家である坂口恭平さんは、その際たる見本となります。彼はTwitterのフォロワーを国民と称して、日々自分の意見を発言しています。時たま、うつ状態の時に姿を消しますが、Twitter自体が精神管理の役割を果たしていることが面白いところです。そう思えば、SNSも自己管理のために、悪くない方法だと思っています。

 

3.ブログについて

ブロガーは学者さんが目指すべき到達点です。ブログはデジタル社会において、一つの生活拠点となりえます。ブログから文書化、広告、サロン、対談依頼、など様々な収益源が発生します。ブログでは、とにかくコンスタントに量を書き続けることが重要であると、プロブロガーを自称するイケダハヤトさんも言及しています。彼のブログはもはや個人ブログから、個人メディアへと成長し、毎日3〜5の記事が執筆され、企業とのタイアップもみられます。学者さんは誰よりも考えることが好きなので、その考えや発想をデジタル世界へアウトプットする技術を得てしまえば、最低でも月10万円は稼ぐことができるでしょう。月10万円もあれば、一人暮らしもできるし、本も図書館へ行けば済んでしまいます。それにインターネットからからたいていの情報を収集できます。

 

以上、学者さんが「これからの時代に求められること」をまとめてみました。とにかく「デジタルリテラシー能力を身につけること」「発表の拠点をインターネット上に形成すること」が、何よりも早急に得るべき能力なのだと考えています。