クリエイティブな人ほど、優れたトラフィックが敷かれている。
ルールを破るためのオピニオン。
クリエイティビティ(創造性)とは、対話の繰り返しによって構築される対話空間である。対話空間とは平たく言えば、意識のことであり、英語ではセンスと呼ばれる。
— マスダリョータ (@fei_planet) September 24, 2015
↑トラフィック(意識交通)についてのツイート。
優れたトラフィックの持ち主は、ルールに縛られない。
クリエイティブな人って、「発想が豊かで、オープンな態度で親しまれやすく、思い立ったらすぐ行動する人」だとぼくは理解してます。その最大の理由は「トラフィック」、つまり「交通」の豊かさが下地としてあるからでしょう。
Googleで提唱されているスマートクリエイティブは、まさに交通の豊かさを体現していて、あらゆるアイデアを持ち込んで、クリエイティブな人たち同士、優れたトラフィックのもと、対話を交わしていく。そのスピードは、プロジェクトが完了するまで、一週間もかからないと言います。
それはジーニアスも同じで、ジーニアスは際限ないアイデアの吸収に加えて、他人をいちいち気にせず、思い立ったら、例え結婚式の日であろうとプールで日課を過ごすなど、悠々自適、比類なきエゴイズムで突っ走ります。
クリエイティブな人ほど(それが社会空間の中で優れているかは、わかりませんが)、まるで宇宙空間を宇宙船で駆け巡るかのように、自由でルールに縛られないトラフィックが敷かれているのです。
トラフィックの規制をぶっ壊そう!
そんな危ういクリエイティブな人たちに近づくためには、トラフィックの規制をぶっ壊すしか、方法はありません。
「ぶっ壊す」といえば、破壊的で迷惑に思えてしまうかもしれませんが、決してそうではなく、もともとあった「自然を取り戻す」と言えば理解しやすいでしょうか。つまり「敷かれたレールを取り外して、そこでランチでもしようじゃないか」ということです。
そのためには、とにかく既成概念が崩れ落ちるような、あるいは積み上げたトランプをその手でバラバラにするような感覚を体験する必要があります。
さらに自分のトラフィックをメチャクチャにする、はた迷惑な存在を自分のトラフィックの中に取り入れなければなりません。
ぼくたちは運のいいことに、そうした作品を手にする機会が豊富にあります。代表作はドン・キホーテ物語に見られるカーニバル文学。あるいは見たものの人生を変えてしまうと言われるエルトポなどのカルト映画です。
そんなトラフィックキラーを自分のトラフィックに取り込み、交通を重ね、対話を繰り返すことで、意識空間は無限大に広がり、自分のトラフィックを「ルールなきもの」とすることができるでしょう。
- 作者: セルバンテス,ギュスターヴ・ドレ,谷口江里也
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